福祉体験プランBOX

福祉体験プランの紹介 〜視覚障害者編〜
視覚障害を理解するための福祉体験の例

点字体験
点字とは
 点字は、たて3点、横2列の計6点の組み合わせによって一文字が作られています。これらの点を、打ち出したり、空白にしておく組み合わせで、五十音と十数種類の記号ができています。さらに記号と文字の組み合わせで数字やローマ字、音符などを表すことができます。点字は、音を表す文字であり、普通の文字(墨字)とはちがいます。例えば、墨字は目で瞬時に理解できますが、点字は点の組み合わせをさわって認識します。また、墨字は文字の大きさはさまざまであり、配列も横書き縦書きと使い分けられますが、点字は、文字の大きさ・配列は一定です。そして墨字は、漢字とかな文字で構成されますが、点字はかな文字のみです。点字には凹面と凸面があります(凹面参照凸面参照)。凹面は、点字を打つ(書く)ときに用い、右から左へ書きます。凸面は、点字を読むときに用い、左から右へと読みます。

点字の歴史
 点字の歴史は古く、もともとはフランス軍が暗号用として触覚文字をヒントに、1825年フランスのルイ・ブライユが考えだしたものです。日本では、1890年、東京盲唖学校の教員・石川倉次が日本のかな文字に翻訳、多少の改良があったものの、現在も当時のまま使われています。

点訳の道具
 以前はカニタイプと呼ばれる「点訳タイプライター」や鉄筆で1点1点打っていく「点字板」、点字板の携帯版「点訳懐中器」が主流でした。しかし、点訳したものを大量生産できないことや、誤字の訂正がしにくいなどの問題点がありました。
近年は、点訳ソフトを用いたパソコンでの点訳が主流になりつつあります。さらに音声を入力すれば自動的に点訳できるソフトの開発が進められています。


点字体験の留意点
 点字体験は、自分の名前などを打ったり、点訳化した簡単な単語の読みとりの体験をすることができます。打つための道具は、当センターで無料でお貸しします。読み取り用の教材は、3週間程度の制作日数がかかりますのでご注意ください。また紙代程度の実費のご負担をお願いします。
 点字は、1回体験しただけで覚えられるというものではありません。一般の点訳ボランティアの講習会では、初心者が点字をマスターするまでに、半年から1年程度かかっています(多少の個人差はあります)のでご注意ください。
 
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