福祉体験プランBOX

福祉体験プランの紹介 〜高齢者編〜
高齢者の接し方

心がまえ
高齢者になると、「老化現象」が生じてきます。老化現象とは、年齢が加わることに伴う自然な身体の変化によって、身体のさまざまな働きが衰えることをいいます。老化の始まる時期や現れ方は個人差があります。

【老化現象の一例】
皮膚・・・・・・・・・・・・・
しわ、乾燥肌、白髪、脱毛
目・・・・・・・・・・・・・・・
ピントが合いにくい
耳・・・・・・・・・・・・・・・
聞こえが悪くなる
口・・・・・・・・・・・・・・・
歯がぐらぐらする、のどが渇く、味に鈍感になる
胃腸・・・・・・・・・・・・・
飲み込みが遅くなる、便秘をする
肺・・・・・・・・・・・・・・・
息切れしやすくなる
心臓と血管・・・・・・・
動脈硬化、血圧が上がる
腎臓と泌尿器・・・・・
尿の回数が増える、尿もれがしやすい
内分泌と代謝・・・・・
血糖値とコレステロールが上がる
筋肉と骨・・・・・・・・・
骨がもろくなる、筋肉がやせる
神経・・・・・・・・・・・・・
すばやい身体の反応ができなくなり、転倒しやすい、睡眠のパターンが変わる
免疫・・・・・・・・・・・・・
感染症への抵抗力が落ちる

そこで、高齢者と接する際には次のことにもご注意ください。

1.
症状を単なる「老化」と片づけない
高齢者は病気にかかりやすく、回復もしにくいので、身体に現れた症状を「老化」として片づけてしまうだけでなく、背後に隠れているかもしれない病気の早期発見と治療が必要です。
2.
転倒に注意
高齢になるとちょっとした段差で転倒しやすくなります。転倒が原因で骨折し、寝たきりとなる人も少なくありません。建物の段差のなくしたり、階段などへの手すりの取り付けなどの配慮が必要です。
3.
脳への刺激を
手を動かしたり、声を出したり、頭を使ったりすることで、脳に刺激を与えたり、気分転換・ストレスの解消を図ることが大切です。このことは痴ほうや病気の予防にもつながります。
4.
食生活や栄養などにも気をつけて
適切な食事、適当な運動など、生活習慣病(成人病)にならないように生活習慣を心がけてください。また、適度に水分を取ることや清潔を保持する配慮が大切です。
5.
尊厳を守る
高齢者は、老化による身体機能の低下などが原因で、やる気や根気がなくなったり、くよくよするなど精神的に落ち込むことが多くあります。社会において高齢者の存在価値を奪うことなく過保護にならないよう、またやる気や自信を失わないような配慮、人間としての尊厳を守る配慮も大切です。


心がまえ/ 高齢者を理解するための福祉体験の例

福祉体験プラントップへ 福井市社協トップへ