知的障害者を対象とした料理教室を開催しました
「みんなで料理を作って楽しもう!」をテーマに、11月21日(日曜日)に福井市地域交流プラザ「アオッサ」の調理室にて、足羽ワークセンターとの共催事業として料理教室を開催しました。料理教室は人気のある活動ということで、今回は23名の方が参加されました。
今回のメニューは、「スパゲティーハンバーグとフルーツポンチ」ということで、足羽ワークセンターの栄養士さんと調理師さんをお手本に、各テーブルでは県立大学の学生ボランティアと職員がサポートにあたりながら、一つ一つの行程を丁寧にすすめていきました。
まず、ハンバーグとスパゲティーづくりです。玉ねぎの皮むきとみじんぎりです。普段、施設外就労等で調理の作業をしている方もあり、手際良く皮むきやみじん切りをする姿があったり、調理経験のあるなしにかかわらず、同じグループの仲間同士が苦手な作業や手が不自由でやりにくい作業があると、お互いに助け合いながら作業を進めている姿があり、それがとても印象的でした。
初めてハンバーグをつくる参加者は、ひき肉の手触りがちょっと慣れないのか、「なんだかぬちゃぬちゃして気持ち悪い」といった声があったり、いろんな感触を体で感じながら調理に奮闘する姿がありました。
弱火でハンバーグを焼く一方で、沸騰したお湯の中にスパゲティーを入れ茹で始めました。スパゲティーの麺を箸でつまみあげて感触を確かめている人や、一筋麺をつまみあげて味見をして茹で加減を確かめるなど、完成が近づくにつれて笑顔がこぼれます。
スパゲティーが茹であがり皿に盛り付け、その上に焼きあがったハンバーグをのせて、その上からあらかじめ温めておいたレトルトのスパゲティーソースをかけて完成。フルーツポンチもガラス皿に盛り付け、いよいよ昼食です。
かなりボリュームがあり、最初は全部食べれるかなぁと話している人もいましたが、自分達で作った料理はまた格別なのか全員が完食でした。
最後の振り返りでは、「みんなで役割分担をしながら調理ができたことが良かった」「今度は料理教室でお好み焼きを作りたい」「おいしいスイーツを作ってみたい」などの意見がでたり、普段口数の少ない方が積極的に感想を話してくれる姿がありました。
最後に足羽ワークセンターの職員さんからも、普段の活動の中では気がつかなかった光景や新たな発見があったこと、そして、今後は足羽ワークセンターの活動の中でも参加者の持ち味をいかした料理教室をしていきたいなどと抱負も語られ、参加者はとても満足そうな笑顔で会場を後にされました。